熊本市の中枢の熊本市役所周辺の今と昔です。明治期には今の市役所の場所に「熊本監獄署」があり、今とは全く違った雰囲気の場所だったようです。坪井川と厩橋を挟んだ向こう側の現在の熊本城稲荷神社がある「梅屋敷」には当時火力発電所があり、ここから市内各所へ電気が送られていたと言うことです。同じ明治期は熊本市は九州の中心として整備され、一大官庁街が形成されていきました。大正期になると草葉町の白川公園の向かいにあった市役所が現在地に移転。監獄署は大江村渡鹿(とろく)(渡鹿7丁目)に移転、当時花畑町(はなばたちょう)に駐屯していた歩兵二十三連隊も大江村渡鹿(とろく)(渡鹿)に移転、上水道の完成、花畑町周辺の区画整理、市電の開通と、熊本市は一気に近代化の道を突き進むことになります。このあたりは空襲の影響をまともに受け、鉄筋コンクリート造りの建物を除き焦土と化しました。戦後は熊本市の中心地、商業地として発展し現在に至ります。2012年の政令指定都市移行後は熊本市役所の建物に中央区役所が併設されるそうです。

左側の写真をじっくり見ると「下通1丁目2番地」となっています。大洋デパートの看板を各所に確認することが出来、大洋デパートが隆盛を誇っていたことを伺わせる1枚です。写真は昭和40年の写真です。

坪井川の上に架かる「厩橋」の写真です。撮影年代がわからないんですが、恐らく昭和40年くらいだと思います。よく見てみると看板が設置されている建物はこの当時と同じ建物のようです。写真の左側には「熊本城稲荷神社」があります。奥にちょっと見えているのは「県立美術館分館」です。


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◆ここからは現代の写真。熊本市役所周辺の写真を掲載しています。

熊本市役所裏の写真。

かつて熊本市役所の横には「NHK九州放送局」と「熊本逓信局」があったそうです。熊本逓信局は九州内を管轄していました。

石碑を拡大。

今は市の立体駐車場になっています。

熊本市役所本庁舎。横に市議会棟があります。

右の建物は日本郵政九州支社です。

熊本市役所の向かいには熊本城があります。2011年3月に「市役所前」電停から「熊本城・市役所前」電停に名称が変更されました。

坪井川の様子。

鯉が気持ちよさそうに泳ぐ川です。亀もいます。

坪井川に架かる厩橋から通町筋方向。パノラマ

ここからは厩橋から撮影した市電の写真です。

 

お気に入りの一枚。奥の建物は鶴屋百貨店です。写真では軌道が石畳ですが、現在は芝生化されています。

こうして写真で見ると架線がすごいですね。でもこの架線がなかなか好きだったりします。センターポールも好きですがこっちも味がありますね。




熊本城・市役所前電停。

こうしてみると熊本市役所周辺もだいぶ景色が変わってしまいました。現在は市電の軌道も芝生化されたのでまたひと味違った雰囲気になっています。

次は上通(かみとおり)・通町筋(とおりちょうすじ)

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古写真の著作権は東洋ネオン様、現代の写真は熊本市電写真館が所有しています。現代の写真は2010年8月末に撮影。

画像及び文章の無断転載を禁じます。(C)Toyo neon&Kumamoto-city Transportation Museum.

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